子育て中の看護師が転職しやすい職場8選!育児と仕事が両立しやすい働き方

「看護師の仕事が忙しくて、子どもとゆっくり過ごせない」
「育児のために転職したいけど勇気が持てない」

このように悩んでいる看護師はいませんか。

看護師が子育てと仕事を両立させることは大変なものです。

ただし、勤務先によっては子育て支援が充実しており、子育て中でも働きやすい職場があります。

この記事では、子育て中の看護師が転職しやすい職場や働き方、転職を成功させるコツについて紹介します。子どもとの生活を大事にしながら、自分に合った理想の働き方を手に入れましょう。

目次

子育て看護師の働きやすい場所8選

ここでは、子育て中の看護師が働きやすいと言われている場所を8選紹介します。

クリニック

クリニックは夜勤がなく日曜祝日と固定で休みやすいため、子育て中の看護師におすすめの職場です。

また、「週3回の午前中のみ」「週2回の4時間勤務」といったパート勤務の求人も多く、柔軟な働き方ができる可能性があります。

次のような完全予約制のクリニックの場合は、残業も少ないと言われています。

  • 美容皮膚科
  • 腎臓内科
  • 心療内科
  • 糖尿病内科
  • 消化器内科     

しかし、看護師の人数が少ないクリニックの場合、子どもの体調不良で急に休みづらいケースがあるため注意が必要です。

面接のときに、スタッフの急な休みの対応はどうしているのか、子育てをサポートする仕組みがあるのかなど、確認しましょう。

病院の外来

病院の外来もクリニックと同様に、日曜祝日と固定の休みで、カレンダー通りの規則正しい生活が送れます。

入院設備のある病院では病棟での勤務経験が活かされるでしょう。また、職員数が多いため、クリニックに比べると突発的な休みに対応してもらいやすい環境が多いのも魅力です。

慢性期病院

慢性期の病院は急性期病院に比べ、患者さんの状態が安定しており、緊急入院や急変の対応などによる残業が少ない傾向にあります。

また、夜勤免除やパート勤務など育児支援制度を活用しやすい環境で働けるでしょう。

訪問看護ステーション

訪問看護ステーションは、オンコール対応が求められるものの、夜勤がなく、就業時間も規則的で、働きやすいと言われています。

直行、直帰できる事業所もあり、通勤時間を削減して、保育園の送迎にあてられるというメリットがあります。

また、在宅で利用者さま一人ひとりにじっくり向き合いケアができるのは、訪問看護の魅力でしょう。

しかし、訪問看護ステーションの86%(令和4年4月時点)がオンコール体制をとっています。正社員で働く場合、オンコール体制への対応が求められるため、正社員もしくはパートタイムで働くのか検討しましょう。【1】

介護施設

介護施設は生活の場であるため、病院に比べると、突発的な出来事や残業は少ない傾向にあります。利用者さまとじっくり向き合う看護を提供できます。

また、介護施設の90%が夜勤がなく、このうち93%がオンコール体制をとっている施設も多いため、負担が軽減されやすいです。

訪問看護ステーションと同様に、オンコール体制に対応しなければならないのか、確認しましょう。【2】

デイサービス

デイサービスは、基本的に利用者さまの送迎時間に合わせるため、夜勤やオンコール体制がなく、日曜祝日も休みであることがほとんどです。

利用者さまの容体も安定しているため、医療処置よりも、コミュニケーションがメインとなります。

また、突発的な出来事も少なく残業も少ない傾向にあるため、精神的に負担も少なく、ライフスタイルを保ちやすい働き方ができます。

検診センター

検診センターは、予約制でスケジュールがある程度決まっているため、ルーチンワークが多く、残業がほとんど発生しません。日曜祝日は固定休としている場所が中心です。

子どもとの生活に合わせやすく、また残業が少ないため子育て中の看護師が働きやすい場所といえるでしょう。

保育園

保育園も、日曜祝日と閉園している場所が多く、固定で休むことができるでしょう。

突発的な出来事がない限り、残業は少ない傾向にあります。子どもたちの成長を近くで見れ、自身の子育て経験も活かせるため、子育て中の看護師におすすめです。

子育て中の看護師が働きやすい職場の特徴

子育て中の看護師が働きやすい職場には、以下6つの特徴があります。

シフト調整がしやすい

平日ずっと出勤しなければならない場所ではなく、シフトの調整ができる場所がよいでしょう。

これは子どもの行事は平日にあることも多いためです。運動会や発表会など大きなイベントは土日にあることが多いですが、参観日や面談など平日にある行事もあります。

そのため柔軟にシフトを変えることのできる場所を選ぶと安心です。

子育て中の看護師が多い

子育て中の看護師が多い職場は、子育てへの理解もあり働きやすい傾向にあります。

子育て中は突発的な休みや、シフト調整など、同僚に負担をかけてしまいがちです。

同じ境遇の方が多いと、お互いフォローしあえたり、働き方や子育ての相談をしたりできる関係になれるでしょう。

急な休みに理解がある

子育て中は子どもの熱や怪我などで、急な休みが必要なときも多く、職場の理解が必要です。

保育園で集団生活を送っている子どもたちは、インフルエンザや胃腸炎など、どんなに気を付けていても感染症にかかりやすいものです。毎月のように感染症にかかり、休まなければならない状況になることもあるでしょう。

急な休みを理解してくれる職場は働きやすいと言えます。

残業が少ない

保育園のお迎えの時間は決まっているため、残業はできるだけ少ない場所がよいです。

どんなに仕事を計画的に進めたとしても、緊急入院や、急変に対応の多い場所では、思い通り仕事が進まず残業も多くなるでしょう。

状態の安定した患者さんや利用者さまが多い場所の方が突発的な出来事も少なく安心して働けます。

通勤がスムーズにできる

通勤のスムーズさは子育てしながら働く上で重要です。

通勤時間が短く道が渋滞しない、電車の乗り降りが楽などそれだけで、時間的にも精神的にも余裕が生まれます。家、職場、保育園、の位置関係をみて通勤しにくい場所はないか確認してみましょう。

毎日の通勤がスムーズになるだけで、働きやすくなるはずです。

短時間勤務制度がある

フルタイム勤務ではなく短時間勤務制度があるところは子育て中の看護師にはおすすめです。

フルタイム勤務では保育園のお迎え時間のぎりぎりまで仕事になりますが、8時間勤務から6時間勤務に短くすると、その分余裕が生まれます。

短時間時短勤務制度とは、3歳満たない子どもを養育する親に対して、希望すれば6時間の勤務が許可される法律です。

ただし、1年以上正社員として勤務していたことが条件となります。そのため、新しく転職する際は認められません。【3】

しかし今は短時間勤制度という似ているものの、違う制度を導入している場所もあります。

これは子育て中や、1年以上の正社員としての勤務など関係なく、働く時間日数や時間を短くできる正社員の制度です。

実際に医療現場でも31.9%の場所が導入しているため、確認してみましょう。【4】

子育て中の看護師が仕事と両立しやすい働き方

子育て中の看護師が子育てと両立して働くには、以下の2点の働き方が理想です。

パートで働く

パートやアルバイト契約などの働き方は、正社員に比べ、働く日にちも時間も柔軟に選べるため、おすすめです。

週に3回だけ働き心の余裕を持ちたい、16時までには帰り、習い事の送迎時間に当てたいなど、ライフスタイルに合わせて働くことができます。

またフルタイムパートで時間的には正社員と変わらなくても、パートの場合リーダー業務や委員会活動を免除してもらえたり、精神的に負担の少ない働き方もできるかもしれません。

給料面では正社員にくらべ劣りますが、それ以上に心の余裕や自由度など得られるものも大きいでしょう。

自分の生活、価値観に合わせて働くことができるのがパート勤務の魅力です。

日勤のみの正社員で働く

日勤のみの正社員で働くのは子育て中の看護師にはおすすめです。

子育てしながら夜勤やオンコールのある働き方は大変です。

夜勤入りや明けでもゆっくり休めず、寝ている子どもの傍にいれないことは身体的にも精神的にもつらいものでしょう。

日勤のみで働ける場所としてクリニックやデイサービスがあり、病棟や福祉施設なども夜勤やオンコールを免除して正社員として働ける場合もあります。

パートにくらべ給料面や福利厚生も安定しているのもメリットです。

子育て中の看護師が転職を成功させるコツ

子育て中の看護師が安心して転職活動を進められるコツについて紹介します。

育児との両立を前提に条件を整理する

どのような条件がそろえば両立することが可能なのか自分の考えを整理することは大切です。実際に働きはじめて、こんなはずじゃなかった、と後悔することを防げるでしょう。

以下のような内容を自分なりに条件を整理してみて考えましょう。

・勤務日数や勤務時間はどれくらいなら無理はないか
・急な休みや平日の休みはもらえるのか
・通勤はスムーズで、負担のない場所なのか
・残業を長時間しなければならない環境でないか
・夜勤やオンコールなどの免除を配慮してくれるのか

・条件にあった職場を探すことが転職で成功するためのコツです。

子育て中の看護師の人数を確認する

子育て中の看護師がどれくらい働いているのかを知ることも大切なポイントです。
子育て中の看護師はさまざまな条件のもと働いている方が多くいます。

時間を短くしてほしい、日数を少なくしてほしいなど、その方の家庭環境に合わせて働けるのは職場の理解があるからです。

そのため子育て中の看護師がどれくらいいるのかは確認してみましょう。

病院見学で職場の雰囲気をチェックする

Webの情報だけではなく、実際に自分の目でみて職場の雰囲気をチェックしましょう。

「ここで働きたい」と実際みて思える場所の方が長く働ける可能性があります。

以下のような視点から自分の肌で感じることはおすすめです。

・スタッフが笑顔でイキイキと働いているか
・患者さん、利用者さまへの対応はどうか
・どのような疾患や状態の患者さん、利用者さまが多いのか
・寝具周りやトイレなど環境面は衛生的か

見学と同時に気になることがあれば遠慮なく質問もしてみることで、より働くイメージがわくでしょう。

転職サイトで子育て支援が充実している求人を探す

転職サイトを活用することで、子育て支援の充実した理想の職場を見つけれる可能性が広がります。

自分の希望や条件に合った職場を複数紹介してもらえ、比較検討しやすいメリットがあり、忙しい子育て中の方にはおすすめです。

面談日程調整や、給料や待遇面の交渉など、少し手間のかかる部分をしてもらえることもあります。自分の条件を整理し、転職サイトの方に相談してみましょう。

子育て中の看護師が転職した例

子育て中の看護師が、転職することでどのような変化があったのかAさんとBさんの例で見てみましょう。

病棟から訪問看護ステーションへ転職

看護師Aさん(40代前半 小学校 2児の母)
急性期総合病院(9時~17時までの時短勤務、残業あり)から訪問看護ステーション(9時~16時までのパート)へ転職。

「総合病院は時短勤務でも残業が多く、常に時間に追われていました。訪問看護は1日に訪問する件数が決まっているため残業がほとんどなく、心に余裕が生まれました。子どもの行事などで途中に勤務を抜けたり、早めに退勤をすることもしやすく、柔軟に働けます。そして何より利用者さまとじっくり関われることにも喜びを感じています。」

病院からクリニックへ転職

看護師Bさん(30代後半  保育園 小学校 2児の母)
ケアミックス病院(フルタイム正社員)からクリニック(9時~17時までのパート)へ転職。

「フルタイムで働いていたため毎朝余裕もなく、お迎えもぎりぎりな生活でした。土日勤務や夜勤も夫と協力して何とか行ってましたが、あまりのハードさに体調も壊し気味に。クリニックは日曜祝日が休みで夜勤もありません。生活のリズムが整い、家族の時間も増えました。病院に比べ、医療行為も少なく、精神的なプレッシャーも減ったのも大きな変化です。正社員になれば拘束時間も長いため、今はこの働き方で満足しています。」

子育て中の看護師の転職に関するQ&A

子育て中の看護師のよくある質問について回答します。

Q1:時短勤務はどこの職場でも可能ですか?

3歳を満たない子どもを養育する親が時短勤務を申請すれば、基本的にはどこの職場でも可能です。これは育児・介護休業法という国の法律で決まっているからです。

しかし、1年以上の正社員としての勤務経験が条件となるため、新しく転職する際は認められないケースもあるため注意が必要です。

Q2:小さな子どもがいても正社員として働けますか?

小さな子どもがいても正社員として働くことは可能です。

看護師は働き方の幅が広く、条件を満たす職場で正社員として働くことができます。

ただし、全て1人でしようとすれば負担が大きくなりがちであるため、家事や育児をパートナーと分担したり、病児保育やファミリーサポートなど自治体のサービスを活用したりしましょう。

Q3:保育園が決まっていなくても転職活動できますか?

保育園が決まっていなくても転職活動は可能です。

保育園が決まってから転職活動をする方が安心して取り組めますが、保育園が決まってから転職活動をしなければならないという決まりはありません。

採用が先に決まったとしても、採用時期を柔軟に対応してくれる可能性もあるため、人事の方にはじめから相談しておくとよいでしょう。

子育て中の看護師が転職で理想の働き方をするには

子育て中の看護師が仕事と家庭を両立させて働くことは大変です。

しかし、働く場所や働き方を見直すことで、子どもとの時間も大切にした働き方ができます。

家事、育児、仕事すべてに完璧を求めすぎず、周りの力も借りることも大切です。

子どもの発達に合わせて、働き方を変えられるのは、看護師の大きな強みです。ライフスタイルに合わせながら、そして自分らしく働ける場所を見つけていきましょう。

参考文献

【1】訪問看護|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001123919.pdf

【2】介護老人福祉施設 (参考資料)|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000171814.pdf

【3】育児・介護休業法 令和6年(2024年)改正内容の解説 |厚生労働省  
001407488.pdf

【4】2024 年 病院看護実態調査 報告書|日本看護協会
https://www.nurse.or.jp/nursing/assets/101.pdf

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